卯月2002
27日 ------------------------------------------
去る25日（木）、父の葬儀を執り行い、なんとか滞りなく終了しました。とりあえずはホッとしているところです。
葬儀屋さんも、お坊さんも、受付などをやってくれた町内の皆さんも、みんなホントにしっかりやってくれたので嬉しかったです。ボクも施主としてがんばって努めさせて頂きました。こんなにうまく事が運んだのも、もしかしたら生前中の父の人徳による所が大きいのかもしれません。
そんな中でも個人的に一番良かったのが、弔辞を読んでくれたゴロウさんでした。とても感動しました。ゴロウさんは、父の学生時代の同級生（友人）です。・・・ホントは他の友人にお願いしたのだけど、「それは俺からゴロウさんにお願いするから」と言われてしまった。その時は「う〜ん、ゴロウさんでいいのかなぁ」とボクは真っ先に考えてしまった（謎）。
・・・（↑）何故かといえば、そのゴロウさんというのが、ちょっと一癖ある人でして。。（^_^;）。ボクも父の若い時の話は良く知らないのですが、以下、身内から聞いた話です。ゴロウさんは高校時代、父とともに不良グループにいて（笑）、父とともに親分的存在だったらしい。卒業後は父と同じ商売に従事し（不良グループ員がそのまま多数在籍？）、ゴロウさんは社長などをしたりするほど、結構エライ人だったらしい。
・・・とここまでは良いのだが。。。商売もずっとしばらくの間は順風満帆だったが、ゴロウ社長はとある事業に失敗し、そのまま失踪〜行方不明となってしまったのである！（^_^;）（時代は不明）。ゴロウさんの身内に対しても音信不通。父を含む残された商売人および身内たちは、それによって大損害・大迷惑をこうむったらしい。
・・・月日はそれからウン十年と流れ、平成12年、ヤツ（＝ゴロウ）はひょっこりと私たちの前に現れた。しかも相変わらずのヤンチャな雰囲気で（らしい）。もう時効になったとでも思ったのであろうか（笑）。迎える私たちも複雑な心境だった事は否めない（^_^;）。
・・・しかし何の因果かゴロウ（あえて呼び捨て）が父の弔辞をやることに。しかもそれがめちゃめちゃ素晴らしかった。ずっと我慢してたのに不覚にもボクは泣いてしまった。それは葬儀に出席したみんなも同じだった。
弔辞でこんな事を言ってくれるような親友がいて、父はホントに幸せ者だと思った。思いのほか早かった父との別れだったけど、ボク自身もなんとなくこの弔辞を聞いて救われたような気がした。
葬儀以来、妹とはゴロウさんの話題が多い。きっとボクと同じ気持ちなんだと思う。しばらくは身内の間では「ゴロウブーム」が続きそうである（笑）。（以下、ゴロウさんから頂いた弔辞の文書をパソコンに打ち込んだので紹介します。）高校時代、悪餓鬼の仲間として、
トラックの無免許運転の末、安倍川の土手から転落した事。
卒業後は、ジャズバンドを作ってそのメンバーとして。
その後、家具問屋として東京と静岡で
お互いに商売に熱中した青春時代を思い浮かべる時、
あの当時の元気なオマエの顔が瞼に浮かんできます。
顧みればオマエと自分とは、長男と四男坊の環境の差で
時としてブレーキ役になったり、色々な話し合いの中で助言してくれたり、
唯一の友人として付き合って来てくれたものと思います。
今年の初めに退院後、初めて自宅で二時間ほど
子供のこと・仕事のことなど話したのが最後になってしまいました。
オマエには、いつもそばに居て支えてくれた
みっちゃんと云う最愛の伴侶に恵まれてとても幸せだったと
口ぐせのように感謝していたね。
先日再入院の際、手術するとの事で病院に行った時、
声も出ず帰りぎわに細くなってしまった手を差し出し
握手したその手の温かさを忘れることは出来ません。
遂に病魔には勝てず短い人生であったけど、
オマエの分まで俺が長生きして、楽しかった昔話を
何年か先に天国で逢って思いっきり語り合おうではないか。 合掌23日 ------------------------------------------
昨日22日午前5時11分、父が亡くなりました。享年66歳でした。死因はすい臓ガンです。
ずっと入院していたのですが、土曜日早朝、体調が急変し自分で呼吸ができなくなってしまい、それから人工呼吸器を取り付けました。でも、血圧とか脈がだんだん下がってきて。。丸二日なんとか持ちこたえたんだけどね。。
それでも最後の2日間は、病院に泊まってずっと父を見取ってやれたので、それだけでも本当に良かったなぁ、と思います。
友引があったりするので、明日水曜がお通夜であさってが葬儀。母さんが喪主でボクが施主。父をしっかりと送りだしてあげようと思います。14日 ------------------------------------------
金曜日に会社の永年勤続表彰式が行なわれた。ボクが入社してから早いもので10年が経過した。あまりピンとこないが、平成3年に入社したわけだから、実際そうなのである。「あれから10年も。この先10年も。。」なぜかわからぬが頭の中では渡辺美里の歌が流れていた（^_^;）。
とあるホテルの式場でセレモニー。社長からの有難いお言葉（？）や表彰状と記念品、それと庶民にはよく価値がわからないご馳走を頂いた（笑）。いろんな人がお話とかしたけど、誰も彼も祝典なのに景気の悪い話ばかり。そんでもって最後は「よりいっそう皆様には頑張っていただきたい」・・・こんな感じで話を締めくくる。そういう厳しい時代なんですね〜。。。
記念品であるが、A4くらいの大きさの箱で、それほど重くない。ウチに帰ってから開けてみると、中には「タダの布？」が入っていた。一瞬テーブルクロスか？とも思ったが、チケットも混入されていて「ワイシャツお仕立券」と書いてある。そうこれは、ワイシャツの生地でお店で仕立ててもらいなさい、ということなのだ。
・・・こういう記念品って、みんなは嬉しいのかな。。久々に中を開けて「ビックリ」でははなく、「ガックリ」ときた記念品でありました（笑）。オイラの10年っていったい。。。。（^_^;）06日 ------------------------------------------
今週初めに、猛烈に風邪をひいた。月曜日、なんか喉が痛いなぁ〜、と思いつつ一日過ごし、会社から自転車で帰宅するのにもフラフラだった。
そんなわけで帰る途中で病院によって熱を測ってみると、なんと40度！！これじゃフラフラする訳だ（^_^;）。扁桃腺も腫れていて赤みを通り越して白くなっている。即座に点滴をやってもらう。
翌日、会社を欠勤。しかし朝起きてみると、だいぶ熱は下がっていた。それでも一応この日も病院へ行って点滴をやってもらった。点滴が終わってウチへ帰ったが、昨日のことはウソのように普通の健康状態に戻っていた。喉の痛みもひいている。点滴ってやっぱりとても効くものなのだな、と身をもって再確認した。そして翌々日からは、いたって普通の生活に戻っていたのは言うまでもない。
こういうのを自然治癒力とでも言うのだろうか。（もちろん薬の力も借りているが）体が勝手に（？）元の状態に戻ろうと働くのだろう。それも含めて最近、自分自身の体に対してものすごく感謝するようになった。それはやっぱり今、入院しているオヤジの影響が大きいと思う。
入院する前もオヤジはいつも「何を食べてもうまくない。とても憂鬱だ。」と言っていた。抗がん剤を投与していると、味覚がおかしくなってしまうらしい。入院中の現在はまったく食物は食べられず、点滴投与によって栄養補給を行なっている。しかし原因は定かではないが、栄養補給がうまくなされないため、とうとう輸血を始めた。
人間が生きていく中で当たり前のこと。おいしいものをおいしく食べられる、体調が悪くなっても自分自身で治す事が出来る、それができている今の自分の体に感謝したい。